各地で藤が満開と聞いて出かけた。 朝七時半スタート。渋滞を避けるべく滝へ 寄り道する。牛頚ダムの上流の「上ノ滝」。 高さは6mほど。修行場となっている。 静かな渓流である。
ここから一山越えた「天ヶ滝(下ノ滝)」に向うが、林道は閉鎖されていた。 已む無く別の林道へ迂回するが「私有地立入禁止」と封鎖状態になっており 諦めて武蔵寺へ。藤は、まだ房の下の方がツボミで、七分というところだ。
武蔵寺の門を出て右へ50mほど行くと「紫藤ノ滝」。 高さは1m強といったところ。延喜元(901)年・藤原氏の 陰謀により大宰権帥にされた右大臣・菅原道真公ゆかりの 滝という。その右手には白瀧神社への石段が続いている。
武蔵寺から数百mのところに薬師瀧もある。 天台宗の道場である。 早朝から近所の信者さんが参っている。 迷惑にならぬよう撮影したつもりではあるが やはり迷惑だったろう。
滝は姿を変えられてもったい無いが、土地の雰囲気はとても落ちついていて やわらかである。年に一度はこういう所で俗世の垢を払いたいと思う。 「ここは一年中、花が絶えません」と信者の一人は語ってくれた。
時計を見るとまだ10時。先程行けなかった 「天ヶ滝」へ別ルートから行ってみる。 二十数年前まではただの山林だったその辺りは 全山切り崩されて建売住宅が立ち並び、安易な 地名をつけられた町になっている。
その一番奥はだだっ広い霊園になっており、 ピカピカの墓石が数百、ギッシリ並んでいる。 その霊園の片隅に「下ノ滝」と書いた板がある。 「さぁ行こう」と、車のドアを閉めて気がついた。 ハンドルの下にキーがついたまま!
JAFに電話したら「30分ほどかかる」ということで、そのあいだ滝見を 楽しんだのは言うまでも無い。 ここの滝はイイ! 奥の方にも小瀑があり 光線の加減では虹も見られた。 ------------------------------------------------------------ JAFに鍵を開けてもらった後で上流の方へ行ってみた。しかし行くべきでは なかった。そこは廃車体がゴロゴロころがる産廃処分場! しかも何を燃やし ているのか黒い煙がモクモク上がっている・・・更にその上にはゴルフ場! ゴルフ場と言えば農薬・・・おいおいダイオキシン大丈夫なのか?大野城市